![]() 本年も拙い文章ではございますが、 お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 新年は昨年の反省に立ち、新たな目標を立てるものなのだが、 この歳になると昨年1年はほとんど遠い記憶のかなたで思い出すことができない。 だが、幸い当メルマガ昨年12月中号で「12月の7つの謎」の題で “たこざんぎ”さんが1年間を振り返ってくれたので思い出すことができた。 新たな気持ちで目標を立てた1月に始まり、 気づくと12月だったのだ。。。。いや、そうではない。 オリンピックもあったし、ワールドカップもあったし、 異常に暑い夏もあったのだ。そうだ。そうなのだ。 しかし、「あった」というだけでそれ以上でもそれ以下でもないのだ。 結局記憶に残っているのは12月のことくらいなものだ。 (ただ単に記憶力が悪いともいう) そんな中でガッツリ記憶と心に残ったのは、 12月に開催されたゴルフ日本シリーズで優勝した 藤田寛之プロの優勝インタビューだ。 わたしは基本的にゴルフはしない。 (昨年は20年ぶりにオールレンタルで2回ほど行ったが・・) でも、テレビ中継はたまに見る。あの自分だけとの戦い、 賞金稼ぎの人を寄せ付けない孤独感オーラ、たまらない。かっこいい。 藤田選手はかなり前から気になっていた選手だ。 知り合いに同じ名字で容姿もちょっと似た(ごめん) とても面白い人がいるので、藤田選手が出ると 何か面白いことをするのではないかと目が離せなかったのだ。 そんな藤田選手が壮絶な戦いを制して初のメジャータイトルを取った。 優勝を決めた瞬間、キャディは泣いて立ち上がれなかった。 思い出しただけでも涙が出る。 そして優勝インタビューで藤田選手が言った言葉がこれだ。 「自分の姿を見ていただいて、刺激を受けて、 また明日から頑張ろうと思っていただければ、 自分がプロゴルファーをやっている意味があると思います」 かつてこんなことを言ったプロゴルファーがいただろうか? しびれた。 有楽町線江戸川橋駅、神田川にかかる「はなみずばし」という橋を渡って 20メートルほど歩いた十字路の角にある 「新雅(しんが)」という中華料理店。 建物は50年は経っているだろうと思われる乾いた木造づくり。 見かけは、どこにでもある中華屋だ。 コの字型の赤いカウンターに10人きっかりしか座れない。 そのコの字カウンターの内側の厨房は2畳もない。 その中で働いているのは、お父さん(70歳くらいか)と お母さん(歳はわからない)と 息子(顔がお母さんに似ているのでたぶん)の3人だ。 息子は異様に目つきが悪い。若いころ確実にワルだったろうという顔だ。怖い。 味もこれは!というほどでもない。 もちろんラーメン選手権なんかに出るような凝ったラーメンを出す店ではない。 しかし、昼時はいつも5人〜8人くらいは並んでる。 わたしは落ち込んだ時や元気が出ないときにこの店に行く。 やっと自分の番が来て店に入る。狭い厨房は戦場だ。 お父さんが必死に皿や鍋を洗っている。 息子は汗をかきながらすごい勢いでフライパンを振っている。 お母さんはラーメンをほぐしたり野菜を切ったりテーブルを拭いたり、 お会計のために足り回る。 (店が狭いので客は外に出てから会計する。 お母さんは作業を中断して道路にかけだし、代金をもらい、 また定位置に戻り野菜を切る)フル稼働だ。 そんな状況なのに、入店するとその3人全員が 「いらっしゃいませ!お待たせしました!」と大きな声をかけてくれる。 わたしは「もやしそばをお願いします」と言う。 息子は「もやしそば入りました!」と言う。 お父さんは「もやしそば一丁!」と言う。 お母さんは「もやしそば承知しました!」と言う。 これをすべての客に対して3人とも大きな声で言う。 もちろん手は止まっていない。 そして3人とも目は常にお客さんを見ている。 3人のやり取りも甘えや慣れがない。 息子が「チャーシューお願いします!」と言う。 お父さんが「はい!わかりました!」と言う。 お母さんは「チャーシュー承知しました!」と言う。 わたしは食べ終わり「ご馳走さま」と言う。 3人全員大きな声で「ありがとうございました!」と言う。 お母さんは道路にかけだす。 私はお金を払う。 また3人が一斉に大きな声で「ありがとうございました!」と言う。 わたしはこの家族を見るといつも元気が湧いてくる。 頑張ろう!と思う。 蛇足だが、年末最後の日に行った時、わたしの前に食べ終わった若い兄ちゃん2人は 「ご馳走さまでした」ではなく、 「うまかったです!」「おいしかったです!」と大きな声で3人に言った。 3人は全員一斉に「ありがとうございました!」と言った。 不覚にも涙が出ました。l 今年はそんな仕事がしたいと思います。 FrogsCafe topにもどる by hankei_1meter | 2011-01-26 11:57
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